トップページに載せること
現代人はせっかちです。何度もクリックが必要なホームページは離脱率が高いです。
トップページに必要最低限の情報を載せておきましょう。
例えば、下記です。
- 当事務所で何ができるのか(業務内容)
- 当事務所に依頼いただくメリット
- 問い合わせ先
- 事務所概要
- 沿革(設立10年以上の場合)
問い合わせに直結するキラーページの書き方
一昔前であれば、行政書士のホームページには大量の情報を載せ、いかに専門特化しているかをアピールするという手法が非常に効果的でした。
しかし、昨今、業務に関する大量の情報を載せる事務所が増えており、差別化が難しくなっています。お客様からすると、いろんな事務所のサイトに、詳しく情報が載っているので便利なのですが、これだけ情報が氾濫していると、どの事務所に依頼すればよいのか迷ってしまいます。
行政書士がホームページを作る目的は、新規問い合わせを増やすため、名刺代わり、事務所案内の代わりなど、いろいろあると思いますが、新規問い合わせを増やしたいなら、ただ大量に文章を書いて、ページを増やしていくだけでは不十分です。というか、この方法は非常に効率が悪いです。
では、どうすればよいかというと、問い合わせに直結するページ(キラーページと呼びます)を作成することが重要となっていきます。キラーページの作り方については、書籍やサイトで詳しく説明されており、作成ツールも販売されていますので、ここでは重要なだけ説明したいと思います
キラーページに書くこと
①お客様が困っていること
例)こんなことで困っていませんか?
②当事務所に依頼すると、どういう未来が待っているのか?
例)早く、確実に、丁寧に許可を取得します!
③ご依頼~許可までの流れ
④当事務所に依頼するメリット
⑤これまで依頼いただいた方はどんな方か?
⑥依頼しない方がよい人はどんな人か?
⑦納品型のサービスの場合は、認可証はどのような形で届くのか
⑧料金について。料金に含まれること、含まれないこと
行政書士事務所に依頼してくれた「お客様の声」の集め方
行政書士事務所のホームページに、お客様の声がたくさん掲載されていると、集客にかなり有利です。
料金や実績、事務所の立地など、他の条件が同じなら、間違いなくお客様の声が充実している事務所が選ばれるでしょう。
お客様の声といっても、いろいろあります。
• 手書きのアンケートを書いてもらう
• お客様からのお礼メール
• お客様にインタビューをして、そのインタビュー記事を作成する
• お客様に動画で出演してもらう
• インタビュー記事+動画
この中で最強なのは、インタビュー記事+動画です。これはかなり信憑性があります。ですが、これはハードルが高いです。
最初は、手書きのアンケートをお願いすることからはじめて、慣れてきたら、インタビューもお願いしてみましよう。手書きのアンケートのお願い方法は、請求書を郵送するとき、あるいは、業務の成果物を納品するとき、お客様の声アンケートも同封しておくとよいです。勿論返信用封筒をつけて。返信用封筒がついていると、返信しなければいけないものだと錯覚しますので、返信率が高まります。
業務完了直後にお客様の声をお願いする
お客様の声としてホームページに出てもらうことをお願いする時、そのタイミングが非常に重要です。許認可の場合は、その許認可が出た直後がよいです。許認可が出ましたという連絡の際、お客様の声への出演を依頼するのです。そのタイミングが一番成功率が高いです。なぜなら、お客様の満足度が一番高い時だからです。
お客様へお願いする時、「こんな感じで出ますよ」と伝えて、実際のホームページの画面を見せると、お客様も安心します。ですから、1件でも出ていると、2件目からは少し楽になりますね。まだお客様の声が1件もない場合は、サンプルページを作っておくのもよいですね。
そして、いくばくかの謝礼も用意しましょう。現金でもよいですし、図書券やクオカードでもよいです。要は、何かを差し上げるという行為が重要です。無料でやってもらうと、後で、やっぱり削除してくださいと言われた時に削除するしかないからです。いくらかでも謝礼を渡しておくと、返すのも面倒になりますから。
ちなみに、値引交渉してくるお客様に、値引きと引き代えに、お客様の声への掲載を了承してもらうことはお勧めしません。実際、その方法で提案したときは全て断られました。
ただし、言い方の問題で、モニター価格もありますよという方法は効果的です。値引きではなく、モニター価格。提案内容は同じなのですが、言い方ひとつで承諾されたり、拒絶されたりします。
お客様の声は質と量で勝負する
最近では、お客様の声を載せている行政書士のホームページが非常に多くなってきました。ですから、お客様の声だけでの差異化も難しいのですが、質と量で差異化を図れます。
まず質ですが、できるだけ効果の高い見せ方で掲載するようにしましょう。
一番よい見せ方は、お客様の顔写真付きで、プロのライターに取材して書いてもらうことです。勿論、費用はかかりますが、かなり充実した内容になります。また、お客様自身が書く文章よりもはるかにわかりやすく、的を射た文章となります。
顔写真が難しければ、お客様に手書きの文章を書いてもらうとよいでしょう。この時、書きやすいようにアンケート形式にするとよいです。例えば、下記のような質問を用意しておきます。
・依頼前に不安に思っていたことは何ですか?
・他の事務所も検討しましたか?
・なぜ当事務所に依頼いただいたのですか?
・依頼してみて何がよかったですか?
手書きも難しい場合、お客様からのお礼のメールを、お客様の声として掲載させてもらう方法もあります。無断で掲載はやめましょう。一言、断っておくことが必要です。匿名でよければ、ほとんどの方が了承してくれます。
そして、量についてですが、お客様の声を大量に載せておくと、新規のお客様は安心します。これは多ければ多いほど効果があります。お客様の声が5件の事務所と100件の事務所では、後者に依頼する確率が高くなりますね。
集客できる行政書士のホームページに書いてあること
ホームページにはたくさんの内容を書くことができますが、最初のうちは以下の内容を充実させるとよいです。
事務所代表者のプロフィールと業務に対する想い
プロフィールをどこまで書くかについては、いろいろな意見があります。学歴、職歴、特技、趣味、飼っている犬の名前まで、ありとあらゆる個人情報を載せている事務所もありますし、逆に、あえてそうした情報を載せない事務所もあります。 プロフィールを載せる目的は、見た人に安心感を与えることです。ですから業務に関する経験や知識をお持ちの場合は、積極的にPRしたほうがよいでしょう。また、新聞や雑誌などで紹介されたこと、著書なども載せておきましょう。
また、代表者の想いも重要です。どんな経緯があって、どんな想いで業務に取り組んでいるのかを書いておくと、読者の共感を得られます。最初は、理想論でも構いません。業務経験を重ねるうちに想いも変わってきますから、アップデートしていけばよいのです。
事務所代表者の顔写真
顔写真を載せると、見た人に安心感を与えることができます。真剣な表情ではなく、できるだけ笑顔の写真を載せるようにしましょう。とびっきりの笑顔、歯を見せた笑顔、にこやかな笑顔など、いろいろありますが、ぎこちない笑顔だけはやめましょう。私もそうなのですが、人によっては逆効果になってしまう可能性があります。また、写真を何点が載せる場合、笑顔の写真と、打ち合わせ時の写真を載せるとよいです。また、セミナー等で講師をされている方は、その時の写真を載せるとよいでしょう。
上手な顔写真の撮り方
• 顔写真は、プロにお願いする場合と自分で撮影する場合があると思いますが、いずれにしても知っておいて損がないことを紹介します。
• 自分で撮影する場合、最低でも、本当に最低でも300枚は撮影してください。それくらい撮影しないと、ベストショットは生まれません。
• カメラ目線で撮る場合、体は正面、目線だけカメラ目線にします。こうすると、柔らかい感じの写真になります。
• 背後に壁がある場合、壁から1mほど離れて立ちます。影が映りにくくなります。
• 笑顔がベストですが、笑顔が苦手な方は、口角を上げるだけでも優しい印象になります。
事務所案内
代表者の氏名、取扱業務、事務所の所在地、連絡先などを明記します。所在地欄には、地図だけでなく、最寄りの駅からの道順を書いておくと親切です。
事務所紹介動画
事務所ホームページを作っている場合、文章や写真だけでなく、事務所の紹介動画をトップページに貼り付けましょう。
紹介動画の作り方は、簡単です。スマホで1分~3分程度の事務所紹介をすればよいのです。3分以上の動画は最後まで見られませんので、無駄になります。
ここで大切なのは、いきなり撮影をはじめてはいけません。
まず、文章を作ります。
1分間で300文字くらいの文章を作成しましょう。
2分話すなら、600文字です。
結構少ないですね。
できれば、一方的に話すのではなく、間に質問を投げかけましょう。
「皆さんは、〇〇な時、どうされていますか?」
「こんな時、不安に思いませんか?」
といった質問です。
そして、データやエピソードを入れる。
そうすると、視聴者にとって面白く役立つ内容になります。
背景は、シンプル・イズ・ベストです。
ごちゃごちゃしている本棚などが背景にあると、視聴者はそれが気になります。
あとは活舌よく、しゃきしゃき話す。
事務所の業務案内
業務案内がないと、何をやっているのか分かりません。何でもやりますではなく、5つくらいの業務に絞ったほうがよいでしょう。また、自社しか提供できないメリットが何かを強調しましょう。
料金(報酬)
料金に関しては、目安だけでも載せたほうが親切です。また、報酬とは別に役所に支払う手数料などがある場合、その名目と金額も載せておきましょう。
手続きの流れ ほとんどのお客様は、手続きの流れを正確に把握していません。ですから、手続きの流れを記載することで、全体像が見え、安心して問い合わせることができます。
よくある質問
「よくある質問」のページは、アクセス数が多いページです。ですから、このページには力を入れましょう。最初は10個くらいの質問でよいですが、目標としては、50個以上の質問と回答を載せておくとよいでしょう。よくある質問はアクセス数が多いです。その中で、どんな質問が特にアクセスがあるのかを分析し、その質問に関する業務を強化することで、問い合わせアップにもつながります。
手続きの流れ
お客様がどのように連絡をすればよいのか、どのようにして手続きが進んでいくのか、どこから料金がかかるのか、全体のスケジュールはどんな感じなのかが分かると、安心感があります。