はじめての事務所選びで気をつけること
行政書士の資格をとって開業するとき、最初は自宅で開業される方も多いと思いますが、やはり、最初から事務所を借りるメリットはあります。独自の事務所を持っていると、お客様が来所した時に感じる安心感が全然違います。
前置きが長くなりましたが、事務所を借りるとき、私がはじめて事務所を借りた時に失敗したことを書きますね。
敷金の償却について
借りた時は、家賃の6か月分を払い、償却2か月、つまり4か月分戻ってくると理解していたのですが、契約書の細かい字を読むと、事業目的使用の場合、退去時に、年数に関わらず、床、壁紙の張替え代を別途請求するとありました。これがバカにならない額でした。たった6畳の狭くて古い事務所なのに、20万円も請求され、結局、数万円しか戻りませんでした。
事務所退去時の費用も調べておく
事務所内に設置してある蛍光灯は借主の負担とするとあったのですが、これを捨てるための料金もかかるのです。しかも事業用だから結構高い。捨てる費用も考えておいたほうがよいですね。家に持ち帰って家庭ごみに出しちゃおうかとも思ったのですが、どうみても、オフィス用の蛍光灯(長いやつ)を捨てると、近所のうるさい頑固なおじい様にチクられそうだったのでやめました。
レンタルオフィスを借りる時に注意すること
開業時に事務所を探すとき、レンタルオフィスを検討してみるのはどうでしょうか。レンタルオフィスとは、通常の賃貸事務所とは異なる新しいワークスペースです。1か月単位で入居でき、数万円からの賃料で借りることができます。現在では東京都内だけでも200か所以上、全国で500か所以上が営業しています。
レンタルオフィスを借りる場合、入口に、「レンタルオフィス。1か月から入居可!」といった看板があるところは避けましょう。お客様からすると、「1ヶ月でいなくなることもあるんかい!」といった不安がよぎります。
では、レンタルオフィスを借りる時の注意点をお伝えします。
レンタルオフィス内の設備、サービス内容
レンタルオフィスでは様々なサービスが用意されています。オフィスごとにサービス内容や料金が異なりますので、入居前に確認してください。
インターネット・・・24時間接続可能な高速インターネット環境
受付・・・入居各社共通の受付スタッフが常駐し、来客対応、お茶出しなどのサービスを行います。
電話秘書・・・外出時や来客時でも自社にかかってきた電話の対応を行います。
会議室・・・無料の場合と、時間単位で課金される場合があります。
施設、備品
OA機器(FAX、コピー機、プリンター)
デスク、オフィスチェア、キャビネットなどのオフィス家具
会社名プレート
専用電話回線
アウトソーシング(事務・経理・翻訳など)
コーヒー・ドリンク
住所のご提供(法人登記、名刺)
レンタルオフィスの立地
レンタルオフィスはだいたい都心部にありますので、立地条件はたいへん良好です。ほとんどのオフィスが駅から近く、都心中心に近くなればなるほど、レンタルオフィスの数も増えてきます。最近では、新宿、渋谷、池袋、上野、秋葉原、品川、四谷などでレンタルオフィスが増えてきましたね。現在では東京都内だけでも300か所以上、全国で600か所以上が営業しています。
レンタルオフィスの間取りと広さ
1人用から10人用くらいまであります。1人用の広さは1.5畳程度です。
SOHO・フリーランス・士業・ベンチャー・営業所等に最適です。
レンタルオフィスの敷金、礼金、保証金などの初期費用
ほとんどのオフィスで、敷金・礼金が不要となっています。ただし、最初に保証金がかかります。だいたい1か月分の賃料です。保証金は、退去時に返金される場合と清掃費として償却される場合があります。
レンタルオフィスの賃料、利用料
1か月3万円から15万円くらいのところが多いですね。ただし、一般的には、8万円を越えるレンタルオフィスなら、普通の事務所用賃貸物件を借りたほうが、広い部屋を借りることができます。
レンタルオフィスの水道光熱費、共益費、ゴミ出し費用など
水道光熱費、コピー代、ゴミ代などがかかる場合があります。
オフィスによっては、これらが賃料に含まれていることもあります。
レンタルオフィスの入居前に確認しておくこと
使用時間・・・24時間利用可能なのか、利用時間が決まっているのか
契約期間について・・・1か月単位なのか1年単位なのか。
賃料に含まれるもの・・・会議室使用料、コピー代、ゴミ代など、賃料に含まれるものと別料金であるもの。
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